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冗長なる世界の終焉、来たれり?

 戦国乙女、戦国コレクションと、どうにもB級アニメの域を出ない作品が続いたお陰で、ほとんど期待してなかった織田信奈の野望だったが…意外と面白い。
 特筆すべき所は、異世界に紛れ込んだ主人公が一切、自分の境遇に疑問を抱いてない点。
 これのお陰でテンポよく一話でこなすべき要素を盛り込めている。
 考えてみると、下手に説明を多用したり、主人公が葛藤したりすると、それだけで尺が取られてエンタメとして魅力が削がれてしまう。
 (物語構成としては、その方が正しいのだけれど)
 このオミットの仕方は見事だった。

 これと正反対なのが今期で言うとdogdaysか。
 懇切丁寧に一から最後まで全部、淡々と羅列。
 脚本的には退屈この上ない。

 昨期で言うと、坂道のアポロンにも、これと同じ様な秀逸さを感じた。
 アポロンは演奏シーンのカタルシスばかり語られるが、個人的には構成の美しさに最も興味が惹かれる。
 ノイタミナ自体が、話数の問題もあって、どうも尺足らずな感じで終わる作品も少なくない中、アポロンはワンクールパッケージを上手く纏めたのだけれど、別に内容が薄いというワケでもなかった。見応えのあるイベントとキャラの心情描写を盛り込んでいたのだけれど、何故それを盛り込めたか、を振り返ると、余計な描写がかなり少ないことが挙げられる。
 脚本・構成に過不足無く、必要十分。
 非常に端正な造りだった。

 最近のアニメ界を見るに、薄い話を無理矢理引き延ばして演出過多を是とする造り(直近なら氷菓、少し前なら新房アニメ)、あるいは自分の技量に酔ってデコラティヴに走る造り(ここ数作の岡田マリー)などが食傷気味なくらい氾濫して、有り難がられていたけれど…正直、邪道の範疇と言うべきだ。冗長さが正解に思えた空気は錯覚だ。
 めだかボックスで馬脚を現してしまった西尾的なモノの限界をも含めて、オーソドックスを突き詰めた造りに回帰する時期が訪れたのではないか?と思わないでもない。

 エンタメとして、受け取り側の利益を意識したオミットの作劇法。
 その辺りを考えてみるべきか、と思った今日この頃。
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  1. 2012/07/13(金) 22:50:04|
  2. 創作検討
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